■ドイツ気象庁予測 http://is.gd/o9zae3

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危険な放射線と放射性物質は風向き次第。国内外へ拡散する汚染拡大と人的/環境被害を、人間は止められない。

それが原子力・放射能災害の恐ろしさ。

核反応による臨界を制御する技術を、人類は掌握しきれていない。

その未知の領域を制御できないまま、傲慢にも事業化へ突き進んだツケが今、「想定外」

■「核なき世界」を訴えノーベル賞を受賞したオバマ大統領。

そのオバマ政権は「核の平和利用は別問題」として、原子力発電を国策とするが、軍事の「核」と、民生の「核」は表裏一体。

■核による放射能汚染や健康・環境被害は世界共通の問題だ。受益者の陰に生まれる被害者の存在を、原発推進者は忘れてはならない。放射能汚染による犠牲者の大半は、一般の民間人だ。

例えば、チェルノブイリ原発事故から、この4月28日で25年目。除染まで6年かかった現地は依然、汚染地域として人は住めない。遺伝子を損傷した次世代が健康被害という負の遺産を押しつけられ、子どもたちは白血病、甲状腺がんの発症に苦しむ。乳がんの罹病率も4倍に増加した。

例えば、茨城県東海村にある核関連施設JCOで1999年11月に起きた“臨界事故”。地域住民への退避指示が遅れたため、近隣の住民は被ばくした。JCOのすぐ向かいで自動車関連工場を経営していた大泉ご夫妻に起きた悲劇を、国民は知らされていない。

目の前にあるJCOという会社が危険な放射性物質を扱う施設だとは、近隣は知らなかった。事故後、消防団員が大慌てで駆け込んで来て初めて事故の危険性を認識して、避難指示に従った。しかし夫妻には、放射線障害という健康被害が残った。

原子力発電は、国が強力に推進してきた国家エネルギー政策である。夫妻は被ばくによる体調不良に苦しみながら、国家損害賠償を提訴して10年間、長い法廷闘争に耐えてきた。しかし2010年5月、大泉夫妻の敗訴が決まった。最高裁は、「放射線漏えいによる被ばくと、健康被害との因果関係が認められない」と、ハンで押したように、控訴棄却の理由を読み上げた。

予想されていた判決とはいえ、「因果関係は認められない」とのレトリックの壁の厚さに、被害住民は泣き寝入りするしかないのか?

失意のなかで、夫は今年になって、亡くなった。今回の「311原発震災」発生の直前の無念死だった。

■繰り返される痛ましい顛末に、住民救済の道はないのか?

人智の限界を超えた天災と、「核の臨界」が引き起こすチェーン・リアクションという人災・国災害。

自然の摂理と脅威を軽視した結果、「想定外」の事態が次から次へと降りかかってきて、人類はなすすべを失った。

人間の知識と知恵、技術を超えた災害に、人類は無力だと再認識させられた。

人類は原点に還って、身の程を知ること。地球とよく相談し、持続可能な地球環境の維持を優先させる。

身の丈にあったスローでロハスなエネルギー開発に、今こそ、立ち返ろうではないか。

自然に対して、謙虚になろう。

エネルギー政策を、より負荷と犠牲、リスクが少ない、自然エネルギー政策へ転換するタイミングは今だ。

■プルトニウムが、損傷した原子炉内部から漏れてきた。

これは「5重の壁」による防護が、放射能漏れを封じ込めるという「安全神話」が、完全に崩壊した証左である。

固形ペレット、密封状態の燃料棒、圧力容器、格納容器、建屋による「核封じ込めの、5つの壁」は、「安全神話」と共に、もろくも崩れ去った。

原子力発電をめぐる「安全神話」キャッチコピーが、ねつ造された概念で、真っ赤なウソ=詭弁であることを世界に露呈したのが、今回の原発・大津波・震災であった。

■Use your imagination: 

放置され、棄民される被災者たちと、彼らの生活再建/福利厚生への支援を、忘れてはならない。

開発者と技術者と事業者たちはいつも遠くの安全地帯から、カタストロフィー被害を眺めている。

放射線犠牲者の痛みを感じにくい状況に置かれているため、想像力や共感力を鈍化または喪失して、判断ミスや楽観論が目立つようになる。

風評被害に苦悩し、生活困窮に追い詰められて絶望、自ら命を絶つ農業・漁業従事者の痛みを「自らの痛み」として共感する、想像力が政治と行政に求められる。

山崎 淑子 記

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