舘崎正二の週刊エッセイ…
2010年04月06日
藤永茂『アメリカン・ドリームという悪夢』(2)―「アメリカは可能か」=2つの定点観測から得たノンの結論
http://blog.livedoor.jp/sho923utg/archives/51501406.html
より
【引用開始】
1500年から100年間でアメリカ大陸の人口減は6000万人と推定されている。これは黒人奴隷搬出にともなう死者数推定2000万人、ヒトラーのユダヤ人虐殺数百万人に比較しても突出した数字である。16世紀は人類史上最大の民族虐殺が行われた世紀であった。
アメリカン・ドリームは西武の広大な土地と天然資源がもたらした。インディアンさえ排除すればタダで入手できる自由な土地が無限に存在した。建国以来貧困層が決定的に増大しなかった最大の理由は、インディアンを抹殺した後に残った広大な土地があったからだ。
・・・
アメリカン・ドリームには2つある。ひとつは個人の社会的地位の向上である。だれでも努力次第で地位も富も手に入れることができると信ずることだ。
もうひとつは、アメリカ人は寛大で心正しき人間集団であり、正義と自由の民主主義の本家であり、アメリカ流民主主義を広めて世界を救うのがアメリカの世界史的使命だとするものだ。
アメリカン・ドリームの発生はインディアン・ジェノサイドと表裏不可分であった。「アメリカに行けば自分の土地(財産)が持てる」―これぞアメリカン・ドリームの真髄である。
【引用終了】
[...] 【参照 ☞ アメリカン・ドリームという悪夢藤永茂】 [...]