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【書評】『あなたはお金のしくみにこうして騙されている』天野統康(徳間書店)
PJ news
PJ: 高橋 清隆
2011年02月01日 16:44 JST
http://www.pjnews.net/news/490/20110201_1
より
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【抜粋 引用開始】
現在、中央銀行制度は世界的なシステムになっている。BISやIMF、国連などをつくり国際金融ネットワークを構築したのは、取り付け騒ぎを避け、支配を強固にするためだという。中央銀行は市場の「神の手」と化し、恐慌を起こすかどうかも決められる存在になった。
そのことはギリシャ危機を見れば分かる。欧州中央銀行(ECB)はギリシャ国債をどれだけ購入するかを発表した。債務の処理を決めるのは、国民や政府ではない。著者の天野氏は次のように記す。
「各国政府は総裁の選定も運営の干渉もできないので、金融政策に関して政治は何の権限もない。究極の『政金分離』である。そのECBが全ての金融政策を決めて、どこの国をどこの国を救うかも決めるのだから、ユーロ各国には民主主義など存在しなくなった。すでに政治は無力化し、金融ファシズムの金融帝国主義が完成しているのだ」
金融権力の目的は、政治を無力化し、中央銀行と金融連合がマネーの力ですべてを支配することだと指摘する。鳩山前内閣が唱えた「東アジア共同体」構想も、日本の主権を失わせる危険性があると警告する。通貨発行権の委譲も盛り込まれているからだ。
その上で著者は、「偽りの帝国」を終わらせる方策に言及している。1つは、中央銀行の独立性をなくし、完全に政府の管理下に置くこと。もう1つのやり方は、利息の付かない政府通貨を発行することである。わが国の場合、98年の日銀法改正前に戻せば政府の関与は復活する。
【引用終了】
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■ 初掲載 2011/8/29
FRBとは(聖書預言の行方)
http://internetviking.at.webry.....cle_7.html
ネットメディアと主権在民を考える会 10/23/11(Ustream)
http://www.ustream.tv/embed/recorded/18051688
11月12日に本が出版 サヨナラ!操作された「お金と民主主義」成甲書房 1,785円(天野統康のブログ 金融システムから見る経済社会論)
http://ameblo.jp/amanomotoyasu.....15616.html
【書評】『サヨナラ! 操作された「お金と民主主義」』天野統康(JanJanBlog)
http://www.janjanblog.com/archives/86167