■ 放射線濃度が分けた、悲劇の「新茶」ものがたり

(朝ズバ: 2011/05/16 月曜日 8時のミニ・ドキュメンタリー番組から)

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【山崎ジャーナル】

福島第一原発から300キロも離れた神奈川県、箱根の麓で生産される名産の茶葉、「足柄茶」。

栽培農家の悲劇と苦悶の物語が放送されて、私も涙がとまらない。

お茶の栽培を続けて28年の、菊池敏春さん(48)は泣いています。

丹精込めて栽培した茶葉から、国の規制値500ベクレルを超える放射性セシウムが検出され、出荷停止となったからです。

茶摘みを済ませたばかりの新芽の一番茶は、破棄するしかないそう(悲しすぎます…)。

一番茶と呼ばれる「新茶」、200トンが出荷できずに2500万円の損害だという。

この新茶の出荷額が、お茶生産農家の年間収入の7~8割を占めるというから、被害は深刻で甚大きわまります。

丹精込めて作り上げた、薫り高い美味なお茶畑。

生活、人生のすべてがかかっていた「安心・安全」なお茶の生産活動。それを原発震災が破壊しました。

他方、静岡のお茶どころ、牧の原台地では、昨日15日(日)に緊急測定し、検出された放射性物質セシウムの測定値は暫定規制値を下回る値でした。

数値の明暗を分けたのは、箱根山や富士山といった、山々による自然の防護壁でした。

南足柄と牧の原台地の間に横たわる、日本一の山、富士山と箱根山に当たった放射線が、峰々を超えて西の牧の原台地を襲うことはなかったのです。

他方、神奈川県南足柄と福島原発の間には、放射線物質の降下を受け止める山々はありません。広大な平地、関東平野がそこには横たわっているだけ。

日本中にある原発と核関連施設による、放射能漏れのリスク。

南足柄にまで拡大する悲劇は、決して他人事ではありません。

「明日は我が身」の、喫緊に迫った、今そこにある危機なのです。

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原子力・核燃料サイクルによる大事故は、予想され、警告されてきた、まさに国災、人災です。国策原発推進は、取り返しがつかない罪つくりだという事実が、改めて証明された原発震災でした。

日本中の美しい村々と、優秀な農業・漁業者を、これからずっと泣かせることになる異常事態…

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原子力発電所爆発事故による、放射線汚染の罪は深く大きく、致命的です。

すべての産業と経済活動、ことに自然環境に依存し、大地の循環に寄り添う第一次産業を真っ先に破壊するのが、放射線汚染の怖さです。

国家破たんにつながる致命的なカタストロフィー、それを発生させるのが放射性物質による汚染被害。長く、半永久的に土壌や海洋を汚染し、人体や動植物の遺伝子を損傷させ、奇形や突然変異を引き起こします。

日本人と、日本の生態系、地球全体の生命体の「種の保存」を脅かし、破滅に導く。

それが原発事故や核爆発で放出される副産物、放射線・放射能・放射性物質の特質=ネイチャーだから、原子力による核融合、臨界は、基本的に手に負えない(コントロール不能)なテクノロジー。

だから、キケンな魔物には、「君子(人類)、危うきに近寄らず」。

さようなら核兵器、グッバイ原子力発電!

原子力の「平和利用」は詭弁、最初から、そんなのありはしなかったのです。

すべての核兵器よ、さようなら!

核兵器廃絶を、今こそ世界に訴えましょう!!

2011/05/16 8:43 【山崎淑子 記】

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参考:gradi http://www.kfcr.jp/gradi.html

による放射性物質の移流拡散シミュレーション

110312-0327 gradi シミュレーション

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