http://blog.goo.ne.jp/taraoaks624/e/e27411be492c997b9cbc5b1b6443bd72

米国の貿易赤字は05年7千億ドルを超え史上最大を更新する、という。
日本の貿易黒字は11月までに9兆3千億円、年間では10兆円を超えそうだ。
黒字を嫁いでいる曰本がデフレに沈み、競争力で劣るはすの米国が好況に沸く。なぜなのか?
東京証券取引所の平均株価は昨年一年間で40%値上がりした。米国の機関投資家が積極的に買ったことが上げ相場の始まりだった。
銀行の不良債権処理で売りに出た企業を積極的に買っているのも外資だ。
昨年1~6月、日本の対米貿易黒字は3兆6200億円あった。同じ時期に3兆4200億円が曰本から米国に還流しでいる。
大赤字の米国に日本から銀行融資や証券投資などで資全が流れ、外資の懐に入って、今度は逆流して日本が買われている。
不動産バブルと言われる米国の住宅ブームも、ジャパンマネーが回り回って支えている。

(『黒字亡国 対米黒字が日本経済を殺す』 三國陽夫(文春新書)より。)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166604813/qid=1138796150/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-3155795-7630709#reader_4166604813
「植民地時代のインドは英国との貿易で常に黒字だった」。アナリストの三国陽夫氏はこう指摘する。

インドは香辛料などを輸出して宗主国の英国から大幅な黒字を稼いだが、支払いは英国通貨のポンドで、ロンドンの銀行に預けられた。インド人の汗と涙で稼ぎ出した貿易黒字は帳簿の上だけだった。英国企業に融資され、宗主国の投資や消費を活発にした。英国人はインドの産物と資金で一段と豊かな暮らしを実現した、という。
三国さんは近著「黒字亡国」で、いまの日米関係が植民地時代のインドと英国の関係に酷似していることを丹念に描き、対米黒字が日本にデフレを引き起こしている」と説いている。
楯民地インドと同様に、曰本は稼いだカネを米国に置いてきている。
米経済戦略研究所のクライド・プレスズトウィッツ所長はかって私に言った。
「レクサスはいいクルマだ。トヨタは米国人に売っていると思っているが、我々は日本のクルマを日本人のカネで買っている。米国にとってこんなうれしいことはないが、こんなことがいつまで可能なのか」
こんな日米関係を、米政府内では「日本は米国のクライアントカントリー(保護領)」と呼ぶ人がいる、という。
国際収支が黒字になっても「勝ち」ではない。資金を自国で使えないなら「貢いでいる」のと同じである。経済の血液が米国に流れれば、その分日本は消費や生産に回るマネーを失い、経済は停滞する。代わりに得ているのが米国の政府が発行する国債だ。ドル建ての米国債は円高になれば減価する。しかも勝手に売れない。日本が資金を引き揚げたら、それこそドル暴落が起こりかねない。
「わたし貢ぐ人、あなた使う人」の曰米関係でプッシュ政権は、減税をしながらイラクに大量の兵士を送るという芸当が可能になる。
小泉・ブッシュの友好は「対米黒字」が支える同盟関係だ。