White Light, Black Rain: The Destruction of Hiroshima and Nagasaki
広島と長崎の被爆者14名の証言、原爆投下に関わった4人のアメリカ人の証言を収録

科学者の証言、米軍人の証言、被爆者の証言、被爆者の描いたイラスト、マンガ『はだしのゲン』、アニメ映画『はだしのゲン』、記録フィルム、記録写真、テレビ番組、原爆ドーム、現代日本の日常、他、様々な映像記録を繋ぎあわせ、「原爆」についての記憶を紡ぐ。

DVD: http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00118SK5M/fujizoushi-22

「よっしゃん」さんのブログ 「暖かさと希望を届けたい-出会いを大切に」 より

http://urano.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-0b4e.html

「原爆を投下したエノラ・ゲイ号のスミソニアン博物館での展示を巡り、ヒロシマの何について語るか激しい論争が起きたのです。それで突然、日本側の製作者がしりごみして製作から手を引きました。米国側も中止しました。それでスミソニアン側も当初の予定を変更。原爆投下後50年を経て初めてヒロシマとナガサキの出来事を大きく公開するはずだったのに、被爆者の物語を展示からいっさい外してしまいました。死者も被爆して苦しむ人も触れられなかったのです。僕はすっかり失望し大きな怒りを感じました。その時のことは苦い教訓になりました。
 歴史はこうやって語られるのかとテレビ局や政府や大組織によって支配され真実は語られぬまま、無難な物語にすり替えられるのです。僕は苦い怒りに満たされました。被爆者の映画を作る夢を断たれたのです。」

「2005年のある日、HBOという米国の大手ケーブルテレビ、、、が「歴史物を撮る気はないか」と言うので僕は「歴史なんて退屈だな」と答えました。でも、テーマを聞くと「ヒロシマとナガサキだ」と・・・「本当か。どんな作品にしたい」と聞くと「大勢の人が見る重要な作品にしたい」と言うのです。「60周年だから今作り始めたい」「それならこういう案はどうだろう」と僕が温めてきたアイディアを説明すると「君にまかそう」となったのです。」

「怖がらせもせず、政治的でもなく、ただ、ヒロシマとナガサキを語る。なんら手を加えなくても力強く重要な物語です。ただ語れる限りのことを語ればそれでいい。」

「インタビューにあたっては事前に証言者と親しくなりすぎないように注意しました。そして私たちの関心の深さが伝わるように努めました。映画を見る人は証言者と初対面なので、その雰囲気を出したかったのです。」

「日本語でインタビューした後藤太郎さんにお願いしたのは、証言者の目を真っすぐに見て目をそらさないことです。メモをとる必要があることはわかりますが、証言者を安心させることが第一です。インタビューが進むと大体いつもきわどい質問をしなければならない瞬間が訪れます。切り出すのが非常に難しい。悲惨な体験をした人にこう尋ねるわけです「なぜ生き続けようと思ったんですか」とても他人に聞ける質問ではありません。「なぜ自殺しなかったんですか」しかし観客が知りたくなるようなことは聞かねばなりません。しかも証言者が正直に答えやすいような質門の仕方が必要なんです。率直な答えこそ僕らが求めるものなのです。ですから、僕がインタビュアーと申し合わせたのは証言者をしっかり見て恐れないこと。そこで初めて何か特別の話が聞けるかもしれません。インタビューを続けるうちに胸がつぶれる思いを何度もしましたね。」

「8月6日と9日の意味を(街頭インタビューで)8人に尋ねましたが、みな知りませんでした。僕も日本人スタッフも驚きましたね。その時点で撮影を中断しました。これは、強烈なメッセージだと。足を止め、撮影させてくれた人たち全員が質問の答えを知らなかった。」

「日本の若者が軽薄だとか、無関心だというのではなく、考えられるのは、教育システムや人々、そして政府の問題だということ。また現実には第二次大戦が遠い過去のものになっていて、ヒロシマとナガサキが忘れられたといことでしょう。人間の自然な感情として不快な記憶は忘れたいものです。しかし、私たちが住んでいるのは非常に恐ろしい世界なのです。安全とは言い難い世界に住んでいるのですから。ヒロシマとナガサキに何が起きたかを知っておくことは重要です。」

「日本での反響にも満足しています。この作品を見た人々は「原爆のことは知っていると思っていたけれど、この映画で再発見し新しいことを学び、自分でも驚くほど強い感銘を受けた」と言っています。そうですね、歴史的、政治的な重要性は別にしても、これはとてつもない物語、信じ難いほど強烈な物語を語った作品です。しかも、それはごく普通の人々が体験した出来事であり、まさにその点を僕は描きたかったわけです」

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