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ニュートン編集長としても活躍された竹内均先生は、(先生が地球科学への関心を社会に醸成された偉大な功績を残されたことは大いに認める一人ですが・・)デンバーの廃液注入に関して、その著作(「地球は半熟のゆで卵」)の中で次のように書いておられます。

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 31大地震の発生を防ぐ方法①
 地球表面の薄皮である地殻の一部に大きいエネルギーがたまり、やがてそれが放出されて大地震がおこる。この意味で大地震の勃発はコンデンサー(蓄電器)の放電に似ている。コンデンサーならば、そこから電気を小出しに放出して、やがてはそれを空にすることができる。これと似たことをして、地震のエネルギーを小出しにし、大地震がおこらないようにすることができないものだろうか。

 そういうことをやってのける実行可能な方法が、すでに一つ見つかっている。その方法は偶然に見つかった。1962年にアメリカのコロラド州にあるデンバーという町で、原子力発電所からの廃棄物を処理するために、それを水に薄めて地下に注入した。突然小さい地震が数多くおこり始めた。注入をとめると地震がとまり、再び水を注入すると再び小さい地震が数多くおこった。

 こういったことを数回くり返した後で、放射性廃棄物を地下へ注入するプロジェクトは中止された。しかしこの大がかりな実験によって、地下へ水を注入することで、小さい地震を数多くおこせることが発見されたのである。

 この方法でたとえば大正12年の関東大地震くらいの大きさの地震のエネルギーを小出しにしようとすると、関東大地震よりももっと迷惑なことがおこりかねない。

したがってこの方法は理論的には実行可能であるが、実際的にはその実行は不可能である。
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地震の権威者がこのように書いておられるのですから、水の地下注入が危険であると思う人は研究者・技術者も含めて誰もいないのであろうと思います。「理論的には実行可能な大地震の発生を防ぐ方法」と受け止める人がほとんどでしょう。権威者の間違った認識が与える影響は大変に怖いことであると思います。

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2件のコメント on 竹内均:地下へ水を注入することで、小さい地震を数多くおこせることが発見された。

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