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新自由主義(闘争・差別・格差・優性学)【優越者と劣等者】の文明世界か

タウヒード(対話・平等・等価)【対等な者たち】の文明世界か

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嫌われるイスラエルと日本

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【国連憲章、日本の敵国条項と靖国参拝】

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板垣氏「国連憲章には、日本の敵国条項がいまだに残っています。国連憲章の改正のためには加盟国の3分の2が賛成し、安保理を含む国が批准をしなければなりません。日本が戦争の歴史を反省する姿勢を見せなければ、敵国条項の削除はない」

「日本は、敵国条項の削除よりも、常任理事国入りを優先的に目指しています。さらに現在の安倍政権の姿勢は、国連加盟国から疑念の目を持って見られています。靖国神社に首相が公式参拝するということは、そういうことです」

「戦後の国連の枠組みでは、紛争は安保理のもとでの集団的安全保障で解決していきましょう、ということになりました。国連憲章に書いてある集団的自衛権は、追加されたもので、安全保障理事会が機能しない時の臨時の措置として認められるものです」

「しかし米国も、首相が靖国神社に参拝すれば、敵国条項について想起するわけです」

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【シオニズムの運動は、ナチスと協力関係にあった】

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板垣氏「1933年にナチスが政権を握ったところから、ユダヤ人のパレスチナ植民が始まりました。ロシア帝政期を上回るものです」

「ナチズムなしには、今のイスラエルという国はあり得ません。シオニズムの運動は、ナチスと協力関係にあったと言えます。放っておいて、ユダヤ人がパレスチナに移っていくわけではないので、シオニズムは差別や迫害の力を利用したのです」

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【ウクライナ危機とイスラエルのガザ侵攻はつながっている】

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板垣氏「ウクライナ危機とガザ侵攻は、同時並行の事態です。マレーシア航空が墜落したのが7月17日17時15分頃で、イスラエル地上軍侵攻が7月17日22時頃です。この同時多発性に注目する必要があります」

「2月のユーロマイダンでの騒擾では、IDF(イスラエル国防軍)の青ヘル隊が暗躍しました。しかも、彼らはネオナチとくっついています」。

「キエフでの大混乱の火付け役を彼らが担っていたのですね。これはウクライナだけでなく、リビアでもシリアでも起きていることです」

岩上「米国の民間軍事会社であるPMCがウクライナに入っていることは報じられています。しかし、イスラエルということになると、イデオロギー的なねじれが生じますね」。板垣氏「ウクライナのユダヤ人が関わっていると考えることが出来るわけです」

「今、ハマスが撃っているロケットの開発者が、ウクライナで拉致されるという事件が起きました。この開発者の奥さんがウクライナ人なんですね。キエフに向かう国際空港の中で拉致されたと言われています。これにはイスラエルが絡んでいると言われています」

「すると、人権団体が、彼がイスラエルの監獄の中にいることを発見しました。ハマスの軍事部門に関わっているということで、標的にされたんでしょうね。ですから、ウクライナ危機とイスラエルのガザ侵攻はつながっているのです」

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【偽予言者ヤコブ・フランク(ウクライナのユダヤ教徒)のシャバタイ派運動

=終末論を唱えた=】

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板垣氏「17世紀にオスマン帝国の中で偽予言者が登場し、ユダヤ教的な終末論を唱えます。これはヨーロッパ中に大きな影響を与えるんですね。そして、この運動の中心はガザなんです。さらにこれと英国のピューリタン革命もつながってきます」「この偽メシアは、途中からイスラム教に改宗しちゃったりします。この影響が現代に残っているのがウクライナなんです。18世紀、ヤコブ・フランクというウクライナのユダヤ教徒がシャバタイ派運動を展開します」

「彼はさらにキリスト教に改宗します。これが、ヨーロッパにおけるユダヤ人のキリスト教改宗のモデルになるんです。ですから、ウクライナの歴史は、辿っていけばガザにつながるんですよね」

岩上「この偽メシアであるシャバタイは終末論を唱えたわけですね。それはどのような内容だったのでしょうか」。

板垣氏「イスラエルの民が、全く違う状況に移し替えられるというものですね」

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【現在のイスラエルは戦争国家】

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板垣氏「ユダヤ人社会の中では、シオニズムは評判が悪かったのです」

「しかし、イスラエルが建国されると時流が変わり、1948年以降、ユダヤ人の多くはイスラエルを支持するようになります。しかし現在のイスラエルは戦争国家であり、かつての大日本帝国のように、世界中がハラハラして注視しています」

「ホロコーストの経験を忘れてはいけないということも確かです。1930年代から40年代にかけてユダヤ人の被害の経験を受け止めなおすことが必要。ホロコーストを本当に批判するのなら、今のガザの状況を批判することにつながる

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【マレーシアとガザの関係】

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板垣氏「今日は、マレーシアとガザの関係についてお話したいと思います。出発点は、昨年1月23日、ナジーブ首相がガザを訪問したということです。一昨年の11月、パレスチナは国連で一つの国として認められるという変化がありました」

「パレスチナのアッバース大統領は、ハマスが治めるガザをナジーブ首相が訪れたことに対して怒りました。ナジーブ首相はガザで、ファタハとハマスが対立している状態を解消し、ウンマと呼ばれるイスラムの統一的な共同体を作るべきだ、と呼びかけました」「このナジーブ首相の動きが地下水のように広がり、今年になって、パレスチナの政治指導者たちの協力関係というものを生み出したんですね。それで、ファタハとハマスの統一政権が作られるようになりました」

「これは、イスラエルにとって非常に都合の悪いこと。イスラエルとしては、パレスチナを分断しておかなければなりませんでした。今回のガザ侵攻は、ファタハとハマスを再度引き裂くためのものなのです」

「イスラエルの少年が誘拐されて殺害された、それに対してパレスチナの少年が報復される。こういう少年が犠牲になるのは、古代のキリスト教世界の儀式に見られることです。少年誘拐のモチーフは、これまでに何度も繰り返されてきました」

「そして今年の3月、北京行きのマレーシア航空370便が行方不明になりました。ちょうどこの時期、クリミアが混乱している真っ最中でした。この時期に起きていることには注意を払うべきだと思います」

岩上「マハティール元首相は、この事故について、真相をCIAが知っているはずだとブログに書きました。それ以降、日本では報道がぱったりと無くなってしまいました」。板垣氏「マハティール元首相は、クアラルンプール国際戦争犯罪法廷の議長を務めていました」

「マレーシアという国は、マハティールが米国やイスラエルの戦争犯罪を追及するようなことをやってきた国なんですね。さらにナジーブ首相が、ガザにも行ったと。そういう中で、マレーシア航空機が行方不明になっているわけです」

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【マレーシア航空機の撃墜~シンガポールはイスラエルの戦略上の拠点~】

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板垣氏「このマレーシア航空機の行方不明事件を機に、中国とロシアが急接近することになりました。こういったことを前提に、ウクライナ東部でのマレーシア航空機の撃墜を考えなければないません」

「1965年にシンガポールがマレーシアから独立する際、軍事面・防衛面でイスラエルを頼ることになりました。現在のシンガポールは、イスラエルにとって東アジアにおける戦略上の拠点です。中国との関係構築を念頭に置いていました」

「イスラエルとPLOによるオスロ合意について考えるためには、イスラエルと北朝鮮の北京における秘密交渉を考えなければいけません。北朝鮮はイランなどにミサイル技術を提供していたので、イスラエルとしては北朝鮮と話をつけなければならない」

「米国の政界がイスラエルに過度に気をつかうようになるのは、ケネディが暗殺された後ですね。ケネディは、イスラエルの核武装に反対する立場でした。そのことと、暗殺事件とが直接つながっているかどうかは、私には分かりませんけれども…」

岩上「マレーシアはなぜ、こういう姿勢を貫けるのでしょうか」。

板垣氏「政治指導者の面だけで考えるわけにはいかないと思うのですが、民衆の考え方や感じ方が、世界全体の不正義に対して敏感なんでしょうね」

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【中東のことを考えるということは、世界中の国際関係を考えること】

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板垣氏「2011年3月のイスラエルによるガザ侵攻は、東日本大震災における南三陸町でのイスラエル医療隊の人道支援と、期間がぴったり一致しています。偶然の一致なのかもしれませんが、何か意味を読み取ることも可能かもしれません」

「2008年、イラン、グルジア、ベネズエラで起ったことを見ておきたいと思います。まず、米英独仏日が支持したコソボ独立がありました。そのような中でイスラエルのガザ攻撃(熱い冬作戦)が行われました」

「中国は北京オリンピックに向けて挙国一致体制を取っていたので、チベット人やウイグル人に対する抑圧が強化されました。北京オリンピック開会式にあわせて、グルジアの南オセチアへの侵攻がありました」

「問題はさらに広がり、NATOが黒海に海軍を入れることになります。なのでクリミアの問題の発端は、2008年のロシア・グルジア戦争なのです。ロシアはNATOに対抗し、ベネズエラへ。ここで黒海とカリブ海がつながるわけですね」

「米国のコソボ問題の工作責任者だったゴールドバーグという人物が、ボリビアに大使として着任します。その途端、ボリビア国内の分裂を画策します。ボリビアはゴールドバーグを国外追放するという措置を取りました」

岩上「つまりイスラエルによるガザ侵攻は、こうした複雑な国際情勢の中のひとつの結節点であると。今、人が殺されているという痛ましい現実は、国際政治の大きな流れや政治的アピールとつながっているということですね」

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【イスラエルの評判は落ちるばかり】

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板垣氏「現在のイスラエル内部では、軍事的には勝っていても、政治的には負けているのではないか、という声があがっています」

「イスラエルの評判は落ちるばかりです。かつての日本と同様に、破綻の道を進んでいるように思えます。今回のガザ侵攻で最もダメージを受けているのはサウジアラビアです。サウジは、結果的にイスラエルと手を結ぶかたちでシリアに介入してきました」

「ガザ侵攻により、イスラム世界は結束を強めています。そういう中で、エジプトに対する批判が強まっています。そのことが、サウジアラビア王政の危機を促進しています。我々は、サウジアラビアが無くなる日というのを考えなくてはならない」

「イスラエルは米国を頼りにしていると言われますが、イスラエルの戦略家は米国を見捨てています。米国がダメになることは分かっていて、次をどうするかを考えています。シオニストは、英国、米国の順に乗り換えてきました」

「中東の中で生き続けようとする問題ではなく、もっと世界全体の問題です」

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【『テロ』との戦いとは、欧米の『自己破産』プロジェクト】

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板垣氏「私が一番話したいのは、欧米中心主義が終わろうとしている、ということです。西欧のキリスト教徒は、人間を見たら『ユダヤ人かユダヤ人ではないか』と二分割して考えます」。パレスチナ人に負債を負わせるような構造になっています

「ユダヤ人を迫害する運動の延長が十字軍です。西欧世界は、自らの中に抱えたオリエントを駆逐するために、東方に向かって歩き出すのですね。ですから、反ユダヤということは反イスラムということを意味します」

「米国が言う『テロ』との戦いとは、欧米の『自己破産』プロジェクトです。欧米社会がユダヤ人を迫害してきたという罪を、戦争による自己破産によって免責されようとしているのです。欧米は、自己破産を狙っています。行きつく所まで行こうと」

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タウヒード:万物が同等な存在の価値をもつという世界観】

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板垣氏「こうした欧米の自己破産に対する異議申立てが、インティファーダであると言えます。私はこれを、新しい市民(ムワーティン)革命と呼んでいます。しかしイスラムの方々は、まだこのことに無自覚ですね」

新自由主義に反対し、自主独立すること。こうした動きが2011年を契機に出てきました。しかしマスコミは、それを『アラブの春』などと欧米側からの見方を当てはめて、矮小化してしまった。シリアやウクライナでは、反革命が進行しています」

欧米中心主義的な世界観からのパラダイム変化が求められています。それは、あらゆる事象を関係性のネットワークにおいて捉えること。イスラム教のタウヒードに求めることができます。それこそがスーパーモダンです」

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◆タウヒード

Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%83%92%E3%83%BC%E3%83%89

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イスラームにおいて、タウヒードは〈一化の原理〉を意味すると同時に、世界観存在論、すなわち価値観の根本である

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【タウヒード=万象の等位性の原則】

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創造者と被造物との関係を〈一化〉し、両者の間の隔たりを等距離に置くことによって、差別の規制を外し、現実世界の解釈に水平的な展望を与えている。万物が同等な存在の価値をもつというこの世界観は、特権的な地位を享受する者たちによる専断が産出する、存在世界についての縦割りの構造化を阻むのである。

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◆【地図と解説】イラクとシャームのイスラーム国家(ISIS)の支配領域

2014/06/12

池内恵(東京大学准教授)

中東・イスラーム学の風姿花伝

http://chutoislam.blog.fc2.com/blog-entry-123.html

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支配エリアの拡大・支配の長期化があれば、場合によっては「国境の再編」につながりかねない。

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◆8月1日(金).8月2日(土)

「岩上安身による東京大学名誉教授・板垣雄三氏インタビュー」

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IWJ 実況ch1

@IWJ_ch1

2014年08月01日(金)

http://twilog.org/IWJ_ch1/date-140801/asc

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【引用開始】

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