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■インタビュー動画「訪問介護の現場から:介護福祉政策の課題と提言」

 

【大阪門真のケアホーム・グループホーム「マンボウのおうち」訪問インタビュー】

2013/04/7山崎ジャーナル!山崎淑子が『マンボウのおうち』を訪問。

(株)マンボウ・ライフサービス所長の藤澤直子さん(看護師)と施設入居者/スタッフの皆さん、また介護福祉の最前線で活躍される同業仲間の屋島太一さん「あまみケアセンター」「あまみヘルパーステーション」所長・管理者に、看取り現場の実態など訪問介護事業の現状について詳しく聴きました。

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【ご挨拶:はじめに】

大阪府門真市にある訪問介護サービス・ケアホーム・グループホーム「マンボウのおうち」所長の藤澤直子さんと『山崎淑子の「生き抜く」ジャーナル!』主宰者で国際ジャーナリストの山崎淑子は、ともに江副リクルート・スカラシップ奨学生(財団名称を【財団法人・江副育英会】から【公益財団法人・江副記念財団】へ本年3月に変更)の同窓生です。

今から35年前の1978年、延べ500人以上にのぼる奨学生を育て上げた江副リクルート・スカラシップ(公益財団法人・江副記念財団)の第8回奨学生として、当時の西新橋リクルート本社会議室で出会いました。

当時は珍しく「グラント奨学金」の先駆けであったスカラシップの論文選考に、合格したあとの江副さん(当時のリクルート社長)はじめ3人の面接官による面接試験の最終選考の場で、二人は出会い、選抜され、晴れて大学奨学生になりました。

その日から34年ぶりの同窓会で2012年3月に再会した二人は、故郷の大阪で看護師の夢を成就した藤澤さん、ニューヨークで30年近くジャーナリストと声楽家&音楽療法セラピストとして活躍する山崎淑子の両人とも、高校生時代に奨学金・応募論文内で熱く語った人生の目標に、文字通り「まっしぐら」の人生を送ってきたのでした。

現在、「看護師になりたい」という藤澤さんの夢は、ケアホーム・グループホーム経営という介護福祉事業へ進化を遂げています。

このたび、訪問介護ビジネスと介護福祉事業の実情を学ぶために今年4月7日の暴風雨の中、山崎は藤澤さんを大阪府門真市に訪ね、2時間インタビューしました。

その時の動画を下記に貼付します。

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◆江副記念財団の代表理事、江副浩正様は本2013年2月8日にご逝去されました。

ここに謹んでお悔やみを申し上げ、生前、江副さんに賜ったご指導と人生訓、篤いご恩への感謝を込めて、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。合掌。

2013/04/23 山崎淑子 拝。

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◆130407 「マンボウのおうち」訪問

http://www.youtube.com/watch?v=y-5DQFLYuaY

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 YamasakiJournal

公開日: 2013/04/12

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◆130407 「マンボウのおうち」自己紹介

http://www.youtube.com/watch?v=YAT6EkeYAFU

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 YamasakiJournal

公開日: 2013/04/20

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◆130407 「マンボウのおうち」インタビュー

http://www.youtube.com/watch?v=_5Qlxx_kReM

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 YamasakiJournal

公開日: 2013/04/15

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◆インタビュー順序:

屋島太一さん「あまみケアセンター」「あまみヘルパーステーション」所長・管理者

藤澤直子さん「マンボウのおうち」「(株)マンボウ・ライフサービス」所長・看護師

中野和彦さん「マンボウのおうち」サービス管理責任者・介護福祉士

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◆「マンボウのおうち」インタビュー動画と、以下は要旨の書き起こし:

インタビュー日時:2013年4月7日。

場所:大阪府門真市幸福町22-1にて。

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書き起こし要旨:

【行政サービスでは行き届かない、現場の対応が必要】

【民間である我々が、法の隙間を埋めていきたい】

 

 

障害を持つ息子さんを育てながら、資金繰りや人手不足、同業者との人間関係など、次々と現れる課題と闘う藤澤さんの姿は、ジャーナリスト/慈善家・社会事業家として日米チャリティーの第一線で30年間活動してきた山崎淑子の心を、突き動かしました。

 【山崎淑子】

「昨年2月8日に亡くなった江副浩正さんの『社会事業家を育成したい』というご遺志に、奨学生として選んで頂いたご恩に、そしてリクルート社の社会貢献の歴史と実績に報いるために、我々奨学生が育ててもらった江副さんのスピリットを継いで、藤澤さんには全国の人を助けるリーダーになってもらいたい。私ができる役割は全国に、行政・立法に広く知らしめ、協力を求めること。」

 

*『山崎淑子の「生き抜く」ジャーナル!』スタッフは2013年4月7日、藤澤さんが代表を務めるケアホーム・グループホーム「マンボウのおうち(株式会社マンボウ・ライフサービス/大阪府門真市)」を訪ねました。

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質疑応答の要旨は、以下の通り。

■ご紹介:

【山崎】

藤澤さんは看護師として、リクルートスカラシップを卒業されてから訪問介護やデイサービス、ケアセンターなど、たくさんの事業を展開されています。詳しいお話を伺うと同時に、事業の問題点や国や自治体にどのような援助や補助を求めているか、皆さんにこの事業の大切さを知って頂たくて大阪にお邪魔しました。

一般の民家を改装したというこちらの施設には現在、6名の方が入居されていて、まだ1室空きがあるそうです。相当な資金が必要だったとか。

【藤澤さん】

改装費や消防設備、借りるための費用など、諸々含めると全部で1,700万円かかっています。

スタッフは現在12名です。他のケアホーム、グループホームでは、大体10時から15〜16時の間は皆さんデイサービスに出て行かれたりするので、施設は空いてしまうのですが、「マンボウのおうち」では宿直スタッフが24時間貼り付いています。

家賃は月25,000円から22,000円で、月に1万円の家賃扶助があるので、入居者の方の負担は1万2,000円から1万5,000円です。

【山崎】

どの部屋も綺麗に改装されていて、清潔でとても快適そう。エアコンや大きなテレビもあります。ダイニングの天井には空の雲、壁紙にはディズニーのニモが泳いでいます。

【藤澤さん】

実は「マンボウ」という名前の由来は、自閉症の障害を持つ息子のひろしにあるんです。息子は水が大好きで、海遊館ができた時、自分の中に驚きと、何か凄い物、自分の世界を見つけたようでした。

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(1)自衛隊員を経て、地域社会に貢献する介護の世界へ。

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【山崎】

藤澤さんとはお友達だという屋島さんは、ボランティア活動で日々お忙しいという事ですが、この業界に入る前は大きな電鉄会社の東京事務所で不動産事業に関わっておられたそうです。その前は自衛隊員としてご活躍なさっていました。

6年間の自衛隊勤務中に阪神淡路大震災が起きて、現地でご遺体の搬送や瓦礫処理などの業務に携わったと伺っています。

自衛隊のたくさんの業務の中でも、阪神淡路大震災以降、災害派遣は重要な任務の一つとして比重が移ってきました。東日本大震災の時には自衛隊の勤務は終わられていましたが、手弁当で地元福島に災害派遣、ボランティアとして3回も行かれたそうですね。

【屋島さん】

「自費で30万円出せるか」と聞かれ、なくって10万円出しました。

【山崎】

英語で言うhumanitarian・・・人道主義の精神を持って、無償で活動されている部分もあるでしょうけれども、事業として経営されている以上、採算が合わなければ続かないわけです。事業者として、どのような業務をなさり、何時からはじめ、今後どのような目標、問題を抱えているか教えてください。

大きくするための福祉事業ですから、地域、自治体、国からの援助が必要でしょうが、足りていない事も多いと思います。

同じ問題を抱える方が日本全国におられると思うので、事業者を代表して国や企業のCSR(corporate social responsibility)〜社会的貢献をされている部門の方に伝えたい事やメッセージがあればお話し下さい。

一般人の私たちは無知です。無知だと役人や政治家も、良い法律に改訂する事もできないので、それぞれの立場〜経営者、看護師、介護福祉士として、抱負や問題点など、我々が何を知るべきか教えていただければ、政治家や立法府、行政府に伝える事ができます。

【屋島さん】

6年前に「あまみケアセンター」を立ち上げたきっかけは、僕自身が母子家庭で育ったという事情もあり、地域に支えられて大人になっと思うからなんです。ところが転職を繰り返して地元の門真市に帰ってきたところ、昔近所の銭湯でいたずらをしたらゲンコツをくれていた近所の人がアルツハイマーなっていたり、身体に障害を抱えていたり、みんな、おじいさん、おばあさんになって、僕の顔も忘れていたんです。

お給料をもらって生活していくだけではなく、今後社会人として生きていくために、社会貢献にも寄与できる介護の仕事は、自分の生活の収入も得られる、という事で始めました。

しかし経験が全くなかったので、まずはヘルパー2級を取り、ケアマネージャーの資格を持つ母親と共に、右も左もわからずやってきました。社会活動に貢献しているとは言い切れないくらいに小さな規模ですが、今回、藤澤さんが「山崎さんにお話ししてみてはどう?」と呼んでもらい、機会を頂きました。

これまで僕が経験してきた企業では、同業者はライバル関係にあって、なかなか共同でする事はないんですけれども、ここに介護という仕事の特色が出ていますね。藤澤さんは介護の世界では大先輩で、勉強させて頂いています。

小さな規模なので、社会福祉法人ではなく営利法人でやっています。助成金も今はもらっていません。

民主党政権の時には介護職員処遇改善交付金というのがあったので、最初の一年はもらってヘルパーさんに還元していました。ありがたい交付金を考えてくれたな、と活用できた。ただ、2年目からはキャリアパス要件などの難しい条件が入ってきて、なかなか使いにくくなって申請しませんでした。

 

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(2)申請が複雑で難しい交付金・補助金制度の問題点

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【屋島さん】

(自民党政権になってからも)3年目で継続しています。給料を一律1万5,000円上げようという施策だったんですが、訪問介護要因の加算で、しかも0.4%という小さな額で、なかなか申請要領が難しく、事務員には使えない交付金なんです。

そうすると事業所の中で不公平感が生まれてしまう。これが申請しなかった理由の一つです。

【山崎】

政府や行政の交付金や補助金制度は、申請書類の煩雑さ、複雑さ、分厚さなど・・・

どの省庁であっても「申請をさせないためにできているのではないか」と思われるほど、ふるい落としが厳しく、少しでも記入漏れがあるだけで対象から外されたり。それだけで本業に充てる時間が食われてしまい、私も補助や交付金を諦めたことが過去にありましたので、その大変さはよくわかります。

変えていかなければいけないし、立法府が特例を設ける必要もあると思います。

それと同時に、一般にCSRと言われる企業の社会的責任として、ただ寄付を募るだけではなく、労働を提供したり物納したりと、大きな企業はかなり柔軟に、色々な形で地域社会に貢献する専門部署を設けています。新設の事業には出にくいですが、 1年以上の実績があるところには様々なサービスがあります。

門真市はパナソニックのお膝元です。

地域社会あってのパナソニックなのですから、企業にプレゼンテーションしていく事ができると思います。難しい交付金の申請も引き続き行いながら、ここは怖がらずに今日のビデオなどを持って、地元が支えてきた企業に、断られても具体的に毎年毎年「こういう事をしている、皆さんご自身が将来我々の入居者に、明日は我が身かもしれない」とプレゼンテーションする事が、後に続く道すじを整える事にもなると思います。

大変ですが、地元の企業にもぜひ働きかけてみてください。

 

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(3)僕たちが育った昭和の町、風景を取り返したい

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【屋島さん】

現在の課題としては、職員さんのお給料を上げたい、という思いがあるんですが、毎月のお給料を払うのが精一杯の状況です。しかも訪問介護員が訪問している間は介護保険が適用されますが、1時間、30分という移動の時間(には適用されない)、雨風の中を自転車やバイクで走り回って頂いているんですが、交通手当の数千円を充てるのが精一杯な現状です。

後期高齢化社会になっていて、仕事がない。若くしてリストラにあった、それで自信をなくしてしまって、ほとんどニート状態で引きこもっていた友人を引っ張り出して、ヘルパー2級を取らせました。そうすると利用者さんからも「がんばりなさい」と良い影響を受けるんです。

成績の社会〜営業職で落ちこぼれた人がいて、仕事がない、何社も面接に落ちて自信がない。ハローワークの隅で座り込んでいるんです。「介護の仕事しない?」と声をかけに行くんです。そういう人たちを集めて働く場を提供する。対人間として働いて。

利用者さんたちは人生の大先輩ですから、優しい気持ちで接すれば応えてくれて、それが自信になるんですね。

経済の活性化にもなりますから、そういう人たちを集めて「がんばって会社を大きくしよう、働く意義を持とう」と思っても、抱えるだけの資金が全くないんです。

【山崎】

施設を買い取ったり改装したりするには当然、大きな資金が要るわけですが、改装費もないのでご自分で土木建築業務など、何から何までなさっていると伺いました。

【屋島さん】

(笑)デイサービスセンターを小規模で、職員を二人増やす予定です。その二人にも免許を取らせなければいけない。改装費はまともに考えると300万円かかります。

【山崎】

この施設が1,700万円かかっていることを思えば、ぎりぎりでも300万円は必要ですね。

【屋島さん】

お好み焼き屋さんの空き店舗を使って、壁や床を剥いで、看板も手作りで。なるべく人を雇用する事にお金を使おうと思って、材料費などは安く済まそうとしています。

自分の中ではあと1,000万円あれば、あふれている若者を10名集めて、綺麗な施設を建てて、今よりもっと良い介護サービスができるなと。夢のような話なんですが。基地局として、小さな物から作っていこうとしている現状です。

【山崎】

大阪府、門真市の行政の人たち、パナソニックをはじめとする地元大企業、企業の社会貢献事業に携わっている方にお願いします。

社会福祉事業を立ち上げ、すでに始められている屋島さんが経営するあまみケアセンターでは、具体的に1,000万円必要です。スタッフ皆で、ご挨拶に行って申請しますので、出して差し上げてください。

【屋島さん】

特に仕事がない若者、そして子供を抱えて仕事ができない主婦の方もいるので、一番の思いはデイサービスセンターの横に託児所を作って養老介護施設を作る事。子供にも手伝ってもらう。僕たちが小さな頃育った昭和の町、近所の風景を作りたいですね。

【山崎】

要するに、痴呆症になる前の予防という意味でも、お年寄りが幼稚園、保育園の近くで小さなお子さんと遊ぶというのは大切ですね。

【屋島さん】

小さなコミュニティを、また取り返したいなという気持ち、これが夢なんです。毎日寝る前に、小さな村をいくつか作っていこう、そんな事ばかり考えています。

【山崎】

1,000万円以外に、養老介護施設の計画にどのくらい必要ですか。

【屋島さん】

見当もつきません。

【山崎】

ぜひ見積書を持って、期限や目標を定めて企画書を提出してください。

夢を夢で終わらせないために、事業者は言っているだけ、愚痴っているだけ、慰め合っているだけでは何も進まない。

YoutubeやUstreamなど、ありとあらゆる手段でメッセージを伝えられますから、ぜひ映像を持って、行くべきところに損益分岐票等を持ってPLを示し、事業計画書を出して、夢を形にしてください。

 

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(4)ますます深刻化する独居の問題。「看取り」を継続的・持続可能な事業に

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【山崎】

先日、NHKのドキュメンタリーで素晴らしい番組がありました。

日本では今、1人で死んでいく独居老人が500万人いらっしゃるそうです。

これからも当然、増えていくでしょう。社会の見守りもない、行政の手も届かない。コミュニティが崩壊していますから、昔のようにお互いが見守り合ったり、お声掛けする事もない。ご遺体のまま何ヶ月も放置された後で見つかるような現状が、都会だけではなく田舎でも起きている。

藤澤さんは様々な事業をされていますが、実は従来型のサービス〜訪問介護や看護以外に、見守りもしていると。

実際にお年寄りが病気になって、お亡くなりになって、お葬式まで出している例もあるそうですね。訪問介護や介護士の職域を超えた活動までされている現実ですが、素晴らしい事であると同時に、社会の裏面で人手が足りていない、コミュニティや親族の手や目が届かない放置状態にある、棄民である、ご老人が捨てられている。そこを何とかしないといけない、と収益性が望めないところまでやるので忙しくなる一方です。

私は条例化、立法化し、事業者として成り立つだけの補助金や交付金が必要だと考えます。

生々しい体験も含め、見守りの現場や事業全体の事をお話し頂ければと思います。

【藤澤さん】

独居で身寄りのない方が増えています。

サービスに入っていく中で私とご縁があった方の中には、自分の死後や「看取り」を考えておられる方がいる。誰もいない、どうしたらいいんだ、という事で私に任せてくださった方とお約束して、その方の希望を聞くんです。

どういう風に死にたいか、死にたい場所は家なのか、病院なのか。身寄りのない方は病院にいても仕方がないし、がんの延命治療措置を受けても仕方がない。

積極的な治療を受けたところでどうなるわけでもなく、お金の無駄でもあるし。苦しみが長引くのも嫌だし、という事で在宅を希望される。そんな時に、提携を結んでいる地域の診療所の先生方と手を組んで往診をしていただく。

茨木市のタカミクリニックは門真から30分圏内で、365日・24時間対応してくださっています。10人ほどのドクターがチームを組んで、看取りをしていただくんです。

色々な先生が関わっておられますので、専門分野としても色々な対応ができます。亡くなられた後、本当は身内の方がやるお通夜やお葬式を、ヘルパーが故人を忍んで最後のお別れ会をして。

お金がない方であれば、生々しい話ですが、私はたまたま看護師で経験があるので最後のご遺体の便を搔き出して、綺麗にして、白いお衣装を買ってきて最後のお見送りをして。ある方の場合は骨上げもさせて頂きました。

お家の処分に関しては、市に行くと「家主がやってくれ」、家主の方は「うちではできない」と板挟みになって。しかし私は最後までとお約束をしたので、自分たちで片付けられる物は片付けて。

予測ができていたのでゴミ代をお預かりしており、大ゴミの処分もできるだけ安く上がる業者を探して引き取ってもらって、電気、ガス、水道を止めて、お支払いを終えて、ようやく後始末が終わる。そこら辺までさせて頂いた方もいます。

【山崎】

ご依頼された方にとっては至れり尽くせりで、藤沢さんのお気持ちに感謝されているでしょうね。

「訪問介護だし看護師だから、ここまでしかできません」と言ってしまう事もできたかもしれません。でも頼る人がいない。ご高齢で体の痛みもあったり、判断力もない人が、分業の業者を探したり、別の成年後見人を探したり、司法書士や行政書士を探す事ができない人にとってはパッケージだったと思うんですね。

行政や立法府は「覚悟を持ってパッケージでやる」という人に対し、利用者の方が判断できるうちに依頼できる仕組み作りを促進・推進して援助するべきですね。その方の健康具合や精神状態を一番わかっている、音楽で言えばオーケストラのコンダクターのような、全体を知る立場にいる介護士の事業者に、コーディネート資格のような、委託業者になるという新しいニーズが必ずあると思います。

大阪も首都圏に次ぐ人口と高齢化を抱えているので、究極のサービスとしてニーズも多いと思います。

採算ベースに合わなければ続ける事も不可能ですし、報酬が前もって払われているかどうかも含めて、継続的・持続的なサービス業として定着できるよう、皆さんでサポートしていきたいと思いますね。

これは実際、司法書士や行政書士、成年後見人が行う事でもありますが、コミュニティ作りは始めておられるのですか?

【藤澤さん】

私は独自で、任されたらやっている状態です。ある身よりのない視覚障害のある方が、永代供養をされている一心寺というお寺に「死んだ後見てくれる人がいないから入りたい」と希望されたので、一緒に申し込みに行ったんです。

そうすると生きてる間は受け付けられないという事で、亡くなられた後、私がしますね、と。

【山崎】

今まで看取られた方々で、生前の遺言として手数料や報酬を頂いた上で依頼されたケースは、まだゼロですか?

【藤澤さん】

先ほどの方のような場合は、処分代など、経費としては頂きましたが、ビジネスとして成り立ちません。

在宅の利用者さんのケースですと、血縁関係の方はおられても親族と絶縁関係で、1年以上長期入院されて、入院すると訪問介護が更新できない、切れるんですね。入院費用を払う人が誰もいないから、意思の疎通ができる時にお話をして、私に任せたいという事でお約束しました。

お約束した以上、私は最後まで守りたいので、その方から通帳もカードも預かって、毎月毎月支払いに行ったり、病院に必要な物を届けたり。

これは本当にボランティアです。私一人ではできないので、忙しい中、社員の方に空き時間を使って頂いて。そういった方々のご支援も頂いています。

【山崎】

クチコミを呼んで、案件が増えてきた時に対応し切れなくなってしまう恐れがありますので、その前にきちっと事業化できるような、いわゆる対策費とか、補助金とか、そういった物を申請することができれば一番良いのですけども。

もしボランティアと割り切って、場合によっては報酬がないだけでなく、十分な経費も支払われないケース〜知的障害等、多いかもしませんね。無償のボランティアになってしまう部分を広く、信託とか、ご寄附を集めるために声を上げて、基金や財団にしておく必要があると思います。

司法書士に相談して「マンボウ基金」「看取り基金」など名前を付けて全国ネットワークでプールしておき、経費や報酬を払う形にしないと、必要なのに人手や経費が足りない、報酬がないから引き受けたいけどもできない、となったら尻すぼみなってしまうと思います。

現実に、このようにニーズがあるにも関わらず、看取りはビジネス的にも無償ボランティアとしても成り立つのが厳しいと。

先日、元国会議員の姫井由美子さん、弁護士の宇都宮健児先生にインタビューさせて頂きました。お二方とも法律に精通した先生でいらっしゃいます。姫井さんは司法書士・行政書士の資格をお持ちで、弁護士さんの無料相談コーナーなどを設けていらっしゃいます。

どのように司法書士や行政書士、成年後見人制度を利用し、継続的・持続可能な事業にできるか、ぜひご相談されてください。

このビデオを観ている、同じ問題を抱えた訪問介護の方、引き受けたいけど手が回らないという方たちが、手が回るような制度作りのオピニオンリーダーになって頂きたいと思いますね。

 

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(5)江副記念財団のスピリットを継いで

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【山崎】

藤澤さん方の活動は、今年の2月8日にお亡くなりになった大阪ご出身の経営者、江副浩正さんのご遺志を継ぐ事にもなると思います。

江副さんは、不運なリクルート事件があったが故に、亡くなった時「リクルート事件の罪滅ぼしのように、江副財団を利用してオペラやクラシック音楽の振興などの社会事業に貢献していた」という記事が出たそうなんです。私もいくつか見ました。

私たち江副リクルートスカラシップの8回生は、1978年に江副さんと会って、面接を受けて、2人とも奨学生として選んで頂いたわけですが、江副さんはもう、1960年の東京大学在学中の頃から、新聞の発行(リクルー

ト社の前身・株式会社大学広告を設立)を始められ、返還する必要のない、無償の奨学制度を始められました。それを受け取って藤澤さんは看護師になり、私は「国際ジャーナリストになりたい」という夢を論文に書いて合格させてもらいました。おかげで後にアメリカに留学し、メディア・スタディを勉強し、出版社の社長になる事ができました。

江副さんは、一部で言われている「リクルート事件があったから、社会的貢献事業を始めた」のではなく、事実は、もしかしたら国策の冤罪事件かもしれない事件に巻き込まれる1988年

以前(1970年)から、まさしく、このような社会的事業を育てたいという動機があったからこそ、リクルート社のCSR予算を使って延べ500人以上に渡る奨学生を育てられたのだと思います。

同じ大阪ご出身の藤澤さんが、このような事業を始められるという事は、江副さんの心意気やご遺志でもあるような気がしてなりません。奨学生に選んで頂いたご恩、そしてリクルート社の社会貢献の実績に報いるためにも、我々奨学生が育ててもらったスピリットを継いで参りたいですね。

「信頼関係があり、頼まれたので」という個人としての事業レベルからぜひ、お三方が中心となって全国ネットワークを立ち上げ、看取りを事業化して全国の人を助けるリーダーになってください。

私ができる役割は、メディアとして全国に、行政・立法に知って頂くため、ご協力を求める事ですので、今日から始めたいと思います」。

 

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(6)柔軟性を欠く介護保険制度と矛盾だらけの行政サービス

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【屋島さん】

遺品整理はほとんどボランティアです。

認知症の方が近所の空き家の庭に、ゴミを毎日捨てるんです。半年〜1年で、すごい量になって。その利用者さんには弁護士さん、成年後見人がついていました。ゴミを処分する費用にしても、弁護士さんが充てておられました。

年金は十分にある方で、一応お金は払えるんですが、弁護士さんが裁判所で処分するのにいくらかかるのかというと、裁判所はもっと費用を抑えてくれと。弁護士さんも申し訳なさそうに「ご近所の迷惑になるので処分しましょう」と手伝ってくれて。安くすませるために、一緒に僕の車で環境センターに捨てに行きました。でも、こんなに一生懸命やってくださっているのに、裁判所はなかなかOKを出してくれません。

 

「死ぬ前に1度だけでいいから長野に帰りたい」と言っていた利用者さんがいました。

18歳の時に長野の坂北駅から大阪に出て来たというので昨年末、一緒に行ったんです。

しかし介護保険は使えないので完全に自費を捻出したのですが、裁判所はそれさえも、同行するヘルパーの料金を下げて欲しいと言うんです。

軽度の認知ではありましたが、24時間付き添わないと僕一人では無理だという事で、弁護士さんも自費で同行してくれました。休憩時間やトイレ、お風呂の時間を作ってくれたんです。その弁護士さんは四天王寺の矢口智春先生、介護保険制度についても理解のある、大変立派な先生です。

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【参考】上野・矢口法律事務所

大阪府大阪市天王寺区四天王寺1-12-23 四天王寺夕陽丘

ビル4階

 http://www.hou-nattoku.com/lawyers/lawyer_detail.php?lawyer_id=35038

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【尾島さん】

以前、遺品整理を回収業者に頼んだ事があります。

その業者の仕事は、常々僕たちがお世話している利用者さんのお宅に土足で入って、とりあえずゴミを移動して捨てる、という機械的な行為でした。そこには何十万円というお金がかかっていて、それが悔しくてならなかったんです。

 

だから亡くなる前に「遺品整理は僕が全部するよ、安心して任せて」と約束しました。整理していたら、お母さんの着物や幼い頃の写真、それまで働いてきた給料明細とか・・・そこにはたくさんの気持ちがあるんです。一つひとつを見て、なるべく貴重だと思う物は箱に詰めて、ご家族に引き取ってもらう。

独居の方であれば、お寺さんに行って、葬儀屋さんと一緒に焼いてもらう。介護の仕事をしていたら、そこまでしたくなるんですよね、気持ちが。でも資金が、人手がなく、ボランティアでやっています。

【藤澤さん】

介護保険には縛りがあるので、できない事がたくさんあるんですが、割り切れない事

もあって・・・。

【屋島さん】

「イレギュラーなことをして」って、同業者に睨まれる事もありますよ。

【藤澤さん】

では、そこは誰がするのか、となった時に、誰もいない。

【屋島さん】

介護保険制度の範囲では、ヘルパーは切れた電球を変えることすら許されないんです。

【山崎】

家族のかわりですね。

今の話を伺って、本当に切実だと思うのは、心意気があっても介護保険制度の範囲では許されないと。やりたくてもできないことが多いと。そうすると、看取り基金財団のような制度が必要で、人手や人件費、経費が出なければ続かないという事ですね。

日本全国できっと起きている問題でしょう。訪問介護の業者、皆さん同じジレンマに陥っていますね。具体的な解決をどうしたら良いでしょうか。

【藤澤さん】

行政の法の下で、それはそれで大事な事だと思います。法がないと「何でもあり」になってしまうので、私も守らなければならないと思っています。ただ、現場で即対応しなければいけない事がたくさんありますが、行政にOKをもらうためには色々な事柄があって。言い出したらキリがないです。

そこで、民間である我々が、法の隙間を埋めていく、サッと出来る何か、手立てを講じなければいけないと。

そこにはやはり、どうしてもお金が必要になるんです。私は既に資産を投げ打っているので借金だらけで、これ以上出せない現状です。でもやりたい事は山ほどあって・・・。

このケアホームにしても、立ち上げたのは、障害を持つ我が息子が、自分が死んだ時にどうなるのか、現在あるケアホーム、グループホームでは数が限られているので、自分で立ち上げるしかないというのが動機でした。

他のお母さん方も、息子・娘さんのことが気になっておられる。見渡したら数がないのが現状で、自分たちで立ち上げようと色々活動されていますが、なかなか立ち上がらない現状です。

安価に・・・この家は費用をかけ過ぎましたが、今ある民家をもっと上手く使えば、安価でたくさんできると思うんですね。そのように展開していきたいと思っています。

支援学校を卒業してくる人が山ほどいますが、就労先や住む所というのは、行政では追いつかないし、その辺を簡単な手続きで安価に遂行できる制度が必要だと思います。

先ほどもお話に出ましたが、補助金や助成金の膨大な書類に関する負担を感じていて、私も1年だけ受けたんですが2年目から受けなかったのは、書類の作業にすごく時間がかかるから。

ちょっとした計算ミスが一回起こって、たかが2〜300円なんだけれども、やりとりの振り込み手数料がそれを越える。「これっておかしいんじゃない、うちは要りません」と言っているのに行政は「取ってもらわないと困る」と。おかしな矛盾を感じて。

【屋島さん】

「160円返金してください」と言われ、210円使って振り込みをして「160円じゃなくて16円の間違いでした」と、その差額を送り返してもらったり(笑)。

【山崎】

複雑さや難しさが行政サービスのハードルを高くして、実際には助けになっていないわけですよね。行政サービスの簡素化も求められますね。圧倒的に人手が足りていないところに膨大なペーパーワークを求める事自体がサービスになっていないわけで、税金の無駄遣いですね。

【藤澤さん】

私は現場に出て行きたいタイプなので、その辺は専門家の人にやって頂きたいとは思うんですけれども。もっと簡素化できれば色々な方が入って行けるのではないかと思います。

【山崎】

地方自治体には、おそらく司法書士、行政書士、法務のサービス相談会というのがあって、たくさんの事は期待できませんが、具体的なペーパーワークを担ってくださるボランティア団体や司法サービスがあるはずだと思います。

大阪弁護士会とか。思い切って専門家に頼んで代行をお願いする、というのもあるかもしれませんね。全国の視聴者の方で、そういうサービスをご存知の方や、我こそ代行して差し上げますというボランティアの方、リタイアされている弁護士の先生、司法書士、行政書士の方がいらっしゃいましたら、ご協力頂けたらと思いますね。

 

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(7)人材が巣立つようなセンターに育てたい!

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【山崎】

中野さんは現場の所長さんとして、日々入居者の方と対面し、人生を共に生きておられるわけですが、知的障害や身体障害などの障害をお持ちの方と一緒に活動することで、どのような事を体験し、思い、何を知って頂きたいか、伺いたいと思います。

【中野さん】

知的障害者の方が主に生活されているのですが、私も一緒に学んでいる最中です。

去年の11月に立ち上げたところで、知識もほとんどないまま飛び込んで。今、何をどうしていいか、まだわからない状況です。利用者さんが入ってくると当然2人以上なので、そこは「社会」となり、共同生活という難しさがあります。

利用者さんと職員も人間ですからトラブルもあり、そこが悩みの種になっています。

【山崎】

介護福祉士、ケアマネージャーの資格をお持ちで、これは知的な障害の方も、身体的な障害の方に対しても、いわゆるお世話ができる資格と理解しています。

障害度の程度にもよるのでしょうが、実際の難しさ、身体の方とは違った難しさがおありだと思いますが、どのように調整されていますか。

【中野さん】

私たちが普通に考えているようなお付き合い、人と人との付き合い、という事に関しても、発達や精神の状態が幼い人たちがおられますので、その辺をどう説明していったらいいのか、そこでトラブルが発生してしまう。

【山崎】

こちらの6名の方は、話せる範囲で結構ですが、どのような知的障害の方が入居をされていますか。

【中野さん】

普通の方とあまり変わらないような人もいれば、精神年齢的には小学校低学年、幼稚園くらいの発達段階の方もいらっしゃいます。症状は主に発達障害、自閉症です。

【山崎】

作業所に通われていたり、重度ではなく、入院は必要としていないけれど、親御さんが将来加齢された時、あるいは病気になった時に看切れないという方たちを、早めに・・・

【藤沢さん】

18歳の子を2人、3月からお預かりしてるのですが、彼らは色々な事情があって、家庭では社会生活を望めないので、ここで身に付けて巣立たせるために、一時お預かりしています。

【山崎】

そういう方に補助金、助成金は出ているのですか?

【藤澤さん】

ここに住む方たちは、基本的に家賃扶助制度があって、うちの場合は大きい部屋は月2万5,000円、後は2万2,000円です。そのうちの1万円の補助を頂いていますので、彼らが負担するのは1万2,000円から1万5,000円ですね。

【山崎】

皆さん障害者手帳をお持ちなんですね。障害者手帳を持っていなければ入居できないんですか。

【藤澤さん】

障害者手帳と、なおかつ区分(障害の程度)を持っています。

【中野さん】

役所で申請すれば、区分の認定調査を受けられます。

【山崎】

人間関係やコミュニケーションの難しさは伺いましたが、事業所としてのご苦労や改善点などありますか。

【中野さん】

まだ一人ひとりの支援計画〜個別のサービスができていないので、これが課題となっています。4ヶ月少ししか経っていないので職員で話し合って決めていっている状況です。これから、同じような施設をどんどん立ち上げていきたい、と夢は描いていますが、実現するためにどうするか、という事が一番難しいです。

【山崎】

先立つ資金計画や事業計画ですね。今回スタッフの方お二人に、簡単にお話を伺いましたら「楽しい」とおっしゃっていました。

これから暗中模索、試行錯誤、たくさんおありでしょうけれども、ご苦労が報われて、皆さんに元気を与えていける、明るい人材が巣立つようなセンターにしていただきたいと願っています。

 

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(8)「心の中にまで、『障害』はない」

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【屋島さん】

介護の仕事を始めてわかったのが、心の中にまでは障害はない、という事。知的障害と共に認知症が入っているある方に、ふとした瞬間素の顔で「お兄ちゃん、いつもありがとう」と言われたんです。驚いて、目が点になって「えっ」と振り返ったら、いつものおじいちゃんに戻ってるんですよ。

外見ではわからないけれども、心の中ではちゃんと理解してくれているんだと思います。介護の仕事はビジネスでもありますが、生き甲斐としていきたいです。

【山崎】

知的障害や認知がおありの方でも、心は実は、健常者と変わらないんだと。とすれば私たちは、単にお年寄りだから、反応が少し鈍いからといって、いわゆる人権侵害を知らぬ間に犯すような事だけはしないようにしたい。

難しいですが、尊厳を持って、障害者の方と真正面から向き合っていきたいと思いますね。

現場は言うほど簡単ではないと思いますが、ぜひ一緒にがんばりましょう。

 

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(9)励みとなった言葉:「どこのクラスよりも皆が優しいクラスだったと思うよ」

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【藤澤さん】

実は、障害を持つ息子は世の中の「おんぶに抱っこ」になって、皆さんに迷惑ばかりかけて申し訳ないと思っていたんですけども。 6年生の卒業式の時に、クラスのお母さん方からありがたい言葉を頂きました。

「ひろし君がこのクラスにいたおかげで、どこのクラスよりも皆が優しいクラスだったと思うよ」と言ってもらったのが励みで嬉しくて。決して世の中のゴミじゃない、お荷物ではなかったんだ、健常者の我々に教えてくれる事がたくさんあったんだなって。その時に、こんな子たちでも世の中の役に立つ事がある、教わる事が多いんだな、と。

息子を守る事は、決して悪い事ではないんだと、その時に思いました。

だから、これからもがんばっていきたいなって思います。

【山崎】

日本は今、世知辛くなっています。

信じられないような凶暴な事件や、心の荒廃から生まれるような出来事も、たくさん報道されています。

そんな中で藤澤さんがおっしゃったように、小さなコミュニティや学校の中に、お年寄りや少しスローテンポな方、体や知的な障害、遅れを持っていらっしゃる方〜英語では昔「handicapped」と言いましたが、今では「challenged」と訳しています。

「挑戦」を持っていらっしゃる方、そういう方が身近にいる事で実は、私たちが教えられているんだ、私たちがその方によって、より整えられ、鍛錬された円熟した人間になるために、辛抱や思いやりとか、たくさんの事を日々教えて頂いているんだと。

そういう気持ちで健常者が接していれば・・・健常者もやがてお年寄りになるし、知的障害の方を家族に持つかもしれない、あるいは痴呆老人を抱えるかもしれない。

そういう立場になった時の訓練をしていると思って、彼らの存在に感謝したい。古き良き日本にあったであろう、問題や障害を抱えた方々が、何人かコミュニティの中にいるのが普通であるような社会、緩やかな、許しあう、そして強い絆を持ったコミュニティに戻るために。

このような福祉介護の事業所が礎となって、日本全国津々浦々、経済苦と闘いながらも奮闘し、挫けることなく誇りを持って、継続して頂きたいと思います。悩みも同業者の方々と分かち合って、力を合わせていってください。期待しています。

今日はお忙しいところ、本当にありがとうざいました。

また、お伺いしますね。

(了)

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株式会社 マンボウ・ライフサービス 

所長:藤澤直子

所在地   〒571-0055 大阪府門真市中町10番12号

電話  06-6902-0863

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