【転載貼付開始】
BCC各位(拡散希望)
from 藤原節男(原子力ドンキホーテ)
件名:原子力規制委員会の原子力災害対策指針に、国民の声を!
お世話になっております。頭書の件、原子力規制委員会では、原子力災害対策指針を制定する予定です。このため、パブリックコメント募集中です。参照URLは以下。
[原子力災害対策指針(改定原案)に対する意見募集について]
http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130130.html
意見提出期限は明日(平成25年2月12日)です。
いまだ、福島原発事故の原因究明が済んでいない。
その段階での原子力災害対策指針は、役立つはずがない。
順序としては、原因究明が先で、その次が原子力災害対策です。先日、原子力規制庁担当と議員会館にて集会を持ちました。原子力規制庁担当からは「7月までに原子力規制法を制定するスケジュールが決まっているから、作成している」と回答がありました。
中身そっちのけです。やっつけ仕事そのものです。どしどし、コメントを発信しましょう。
追伸)
私、 藤原節男(原子力ドンキホーテ)は、コメントを3件、原子力規制委員会宛に発信しました。以下のとおり連絡申し上げます。
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【原子力災害対策指針へのパブリックコメント(藤原節男)その3】
受付番号:201302110000089319
提出日時:2013年02月11日22時26分
案件番号:198252301
案件名:原子力災害対策指針(改定原案)に対する意見募集について
提出意見:
【意見】
原子力災害対策指針(改定原案)(新旧対照表)の4ページ『原子炉施設で想定される放射性物質の放出形態』において、(1)使用済燃料プール冷却水喪失、(2)使用済燃料棒過熱、(3)燃料被覆管(ジルカロイ)酸化燃焼、(4)燃料ペレット熔融のプロセスを経て放出される放射性物質を想定しなければならない。
【理由】
2011年3月15日の福島4号機爆発により、福島4号機原子炉建屋コンクリートにたくさんの亀裂が入った。今後、さらに大地震があれば、原子炉建屋の亀裂が必ず大きくなる。福島4号機使用済燃料プール周囲のコンクリート亀裂も大きくなり、水密機能(冷却水保持機能)を担うステンレスライニングに大きな亀裂破壊が生じる可能性が大きい。
この段階では、
(1)使用済燃料プール冷却水喪失、
(2)使用済燃料棒過熱、
(3)燃料被覆管(ジルカロイ)酸化燃焼、
(4)燃料ペレット熔融のプロセスを経て、大量の放射性物質が大気中に放出される。こうなると、事故収拾は不可能となる。また、燃料被覆管酸化燃焼でむき出しとなった燃料ペレットが残存冷却水中に落下する事故プロセスでは、燃料ペレットが積み木崩し状態で、冷却水
中に多数集まり、ウラン対減速材(水)の比率が遅発臨界の状況に達する。使用済燃料プール内で再臨界となる可能性がある。
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【原子力災害対策指針へのパブリックコメント(藤原節男)その2】
受付番号:201302110000089012
提出日時:2013年02月11日14時56分
案件番号:198252301
案件名:原子力災害対策指針(改定原案)に対する意見募集について
提出意見:
【全般意見】(1)新旧対照表の7頁に(以下「ICRP」という。)との文章がある。これは(International Commission on Radiological Protection、以下「ICRP」という(注))という記述方法にすること。つまり、指針全般として、最初に記述する英語略語(例:ICRP)の前にはfull-spellingを記述すること。
(注)最後の「。」は不要。
(2)この指針では、新規英語略語が多すぎる。日本語文章には英語略語は、極力避け、日本語訳とすること。一般国民が理解しやすい法律文章を作成すること。
【理由】
(1)国際会議に出て行く専門家はいざ知らず、一般国民は英語(full-spelling)を知らないことが多い。
(2)英語略語(例:ICRP)の文章を多用すると、日本人が馬鹿になる。
日本語と英語略語が同時にでてくる場合には理解できるが、英語略語だけになると文章の意味が、にわかには理解できなくなる。
最悪の場合には、文章の意味が理解できないまま全体を把握した気持ちとなる。明治時代の先達は、日本語訳を主体とした解りやすい日本語文章を考案した。わかりやすい日本語で法律を作ってほしい。
大手の新聞にも同様の指摘をしたい。
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【原子力災害対策指針へのパブリックコメント(藤原節男)その1】
受付番号:201302110000088952
提出日時:2013年02月11日13時02分
案件番号:198252301
案件名:原子力災害対策指針(改定原案)に対する意見募集について
提出意見:
【意見】原子力災害対策指針(改定原案)(新旧対照表)の4ページ『原子炉施設で
想定される放射性物質の放出形態』において、使用済燃料プール核爆発による放射性
物質を想定しなければならない。
【理由】原子力災害対策指針(改定原案)の4ページには『実際、平成23年3月に発生した東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故においては、格納容器の一部の封じ込め機能の喪失、溶融炉心から発生した水素の爆発による原子炉建屋の損傷等の結果、セシウム等の放射性物質が大量に大気環境に放出された』との記述がある。
この記述では「水素爆発」と断定している。
しかし、2011年3月14日午前11時01分福島3号機爆発の原因究明がいまだなされていない。各種証拠からは、福島3号機は核爆発の可能性が極めて高い。参考URLは以下。
https://groups.google.com/forum/?fromgroups#!forum/nuclear-whistlebiow-in-jnes
したがって、原子力規制委員会が福島3号機爆発原因究明を実施し、福島3号機核爆発
を明確にした上で、使用済燃料プール核爆発による放射性物質を想定しなければならない。
追伸)
原子力災害対策指針(改定原案)の4ページ『核燃料施設で想定される放射性物質の放出形態』での核燃料施設の定義には使用済燃料プールは入っていない。使用済燃料プールは原子炉施設の範疇である。
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藤原 節男(Fujiwara Setsuo)
単行本「原子力ドンキホーテ(藤原節男著、ぜんにち出版)」絶賛発売中
元原子力安全基盤機構検査員
元三菱重工業㈱原子力技術者
〒279-0021千葉県浦安市富岡1-19-7
TEL&FAX: 047-351-7497
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